大手ゲーム会社のここ半年の株価が振るわない。2月13日終値と半年前の株価を比較すると、任天堂は40%以上減で、スクウェア・エニックス・ホールディングスは30%以上減、コナミグループとバンダイナムコホールディングス、カプコンはそれぞれ27%前後の減、ソニーグループは約14%減となっています。株価がこれだけ好調な中での出来事です。
株式市場の宿命とはいえ、ゲーム産業の特色が出ています。巨額の投資を費やしてソフトを完成させても、その結果は誰にも読めません。相当の自信作が想定通りに売れず、時に想定外のブレークをするのがゲームビジネスです。
2025年は、ニンテンドースイッチ2が国内で爆発的な人気となりました。春から秋ごろに各社の株価は総じて高水準でしたが、それ以降は期待が落ち着いたこと、半導体不足と価格の高騰が報じられたことも影響してか、そろって下降しました。
1~2月の決算発表で各社は好成績だったのに・・・
任天堂の場合、「ドラゴンクエスト7リメイク」が発売されて売り上げはNintendo Switch版が1位、Nintendo Switch 2版が2位、プレイステーション5版が3位にランクインする結果に。1~3位をドラクエ7が独占するという結果となった。全バージョン合計で45万6462本を売り上げ、好調な滑り出しとなった。ドラクエ7リメイクなのにすごく売れているのである。
よって販売数が多く決算成績や利益は出ているといえる。しかし、リメイク品の問題は質だ。ドラクエには行ったことのある街に一瞬で移動できる魔法ルーラがある。当然ドラクエ7にもあった魔法で、ドラクエ7リメイクにももちろんある魔法だ。しかし、ドラクエ7リメイクでは最初からルーラが使えるといういわゆるヌルゲー仕様に変更されてしまった。そのせいで、ドラクエユーザーからは簡単すぎるやこんなのドラクエ7じゃないといった不満が多くみられる。
そもそもゲーム会社の株価は乱高下しやすい面がありますし、ゲーム関連のうわさはネットで常に出続け、即座に拡散する傾向にあります。うわさで買い、実際の結果を見て落胆や失望したなどが起こるともちろん株が売られて、新たなうわさでまた買われる「うわさで買って事実で売れ」という株式の格言が起きやすいともいえる市場だ。
「株価は短期の期待で動く」と考えれば、このように好決算なのに株価が落ちたことも当然の結果といえる。


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